第18回全日本素人そば打ち名人大会は、11月16日(土)17日(日)と晴天の中で行われました。今回はふくい味の祭典も行われ、会場は福井県内の素材やグルメが一同に会する盛大なイベントでした。
2日目に行われた全日本素人そば打ち名人大会は、北海道から九州まで全国から52名の選手が集まりました。
会場の雰囲気はそば打ち台を挟んで真っ二つ。
選手は緊張と興奮の熱気がムンムンと伝わってきますし、お客様たちは熱いエールと温かいまなざしが感じられます。
今や選手のレベルにほとんど差がなく僅差で名人が決まるため、審査員の方たちも真剣な表情でチェックしていきます。
制限時間は30分と決められています。
この限られた時間の中で全ての工程と掃除を行い、最後にそば打ち台の上には、打った蕎麦、蕎麦切り包丁、残った蕎麦のカス、残った花粉(打ち粉)を置きます。
蕎麦のカスは少ない方が良いですし、花粉の量も少ない方が加水率が適正であると評価されるので良い。蕎麦の切り幅は細い太いありますが、ここではあまり関係なく、すべてが均一に整っていることが大切です。
一方、裏方も一生懸命。
次の選手の方たちがスムーズに開始できるよう準備を整えていました。
全てのそば打ちが終了し、いよいよ名人の発表。
第18代素人そば打ち名人は、埼玉県の加藤喜良さんが認定されました。
総勢52名の頂点に立つというのは何とも言えない素晴らしい瞬間でしょう。
以前、井名人が「名人になった時は1年間に100回以上打った」と言っていました。
それくらいの意気込みで挑まないと会場のプレッシャーや選手の熱気に押されてしまうのかもしれませんね。
記念撮影は長い時間、何度も続き、喜びの声が会場中に響いていました。
今大会の順位は以下の通りです。
名人位:加藤喜良(埼玉県)
準名人:仲山徹(茨城県)
準名人:穐山和久(埼玉県)
優秀賞:渡辺耕太(北海道)
優秀賞:根本森夫(茨城県)
優秀賞:水口久雄(富山県)
努力賞:中村嘉津子(大阪府)
努力賞:野々山美樹(長野県)
努力賞:関崎泰博(埼玉県)
努力賞:加地豪(北海道)
福井県から一人も入賞者が出なかったのが寂しかったです。
来年は新しい名人が福井から出ることを期待します。