今回の新そばまつりはふくい味の祭典と共同で行われたこともあり、会場はたくさんのお客さんで賑わっていました。
そば打ち名人大会ブースに出店していた福井県内そば食べ歩きコーナーも最後まで行列が絶えず、打ちたての新そばを美味しそうに食べている子供たちの笑顔がとても印象的でした。
せっかくの新そばイベントですから、自分たちも裏方の仕事の合間を縫って各地のおろし蕎麦をいただきます。まずは美山町の山菜そば。ツルツルの蕎麦に地元で採れた山菜と赤カブの酢漬け、揚げ玉がのった豪華な一杯。
あとは、どこのおろしそばか分からなくなってしまったんですが、どれもやっぱり福井の蕎麦は旨いなーと舌鼓を打つものばかり。
山間部、平野部など地方によってそば粉の挽き方や打ち方、出汁の取り方、トッピングなど、郷土の色を押し出して思考を凝らした蕎麦が勢ぞろいしていて、普段は現地まで行かないと食べられないものを同じ会場で色々食べ比べで来て本当に楽しいイベントだと思います。
福井のおろしそばの形は一つではありません。
同じ大根でも土地土地で色々な大根がありますし、ダシや麺の太さも場所によって異なります。もちろん打ち手が違えば同じ素材を使っても違いが出ますよね。そういう微差が一つのおろしそばとして出来上がった時に大きな違いとなって表現されます。
まだまだ越前おろしそばは深い。
もっともっと新しいおろしそば文化が誕生してくることを願っています。