10月19日、福井のそばの魅力を学ぶための「福井そばブランド研修会」を開催しました!
今回は研修会第二部の様子を紹介します。
(第一部の様子はこちら)
第二部は、そば打ち伝統技法「一本棒丸延し」勉強会を行いました。
「一本棒丸延し」は、かつては日本各地で一般的に使われた技法です。
しかし、江戸時代に効率的に大量にそばを打つ目的で考案された三本棒を使う技法に次第に取って代わられ、今では非常に少なくなっています。
福井についても同じで、かつてはどこも一本棒でしたが、今では三本棒または二本棒が主流です。
本勉強会はそのような伝統技法を見直し、福井のそば打ちの伝統を継承していくことを目的に実施しました。
今回の勉強会では、解説を片山虎之介さん、そば打ちを越前市粟田部のそば屋「森六」のご主人様にお願いしました。
なかなか間近で見られない技術であるため、参加者の方々も熱心に見入っていました。
一本棒丸延しで打ったそばは、柔らかめの優しい食感になることが特徴です。これは、麺体を延し棒でプレスして薄く広げる三本棒打ちと異なり、麺体に過度のストレスを与えず広げるためです。
また、薄く広げないため麺は太めになるので、しっかり噛んでそばの味を味わう、いわゆる田舎そばに適しているようです。
森六さんのそば打ちの後には、片山さんにもそば打ちを披露して下さいました。一本棒が盛んな長野県・戸隠の打ち方を紹介して頂き、参加者の皆さんも興味深く見入っていました。
このような活動を通じて、福井のそば文化をさらに発展させるとともに、伝統の継承もすすめて行きたいと考えています。